未来の高速道路は充電ステーションになる？
車の電動化の流れは世界の潮流となっています。主立った自動車メーカーは明らかに車の電動化に舵を取っているのです。そうなると、これからどんどん増えていく電気自動車に充電設備は、特に日本ではあまりにも貧弱です。まだまだ、全体の販売台数の1％にも満たないといっても、それ以上に高速道路のSAなどでは、充電待ちの電気自動車の列をたくさん見かけるようになりました。
充電設備の普及がないと、電気自動車の販売につながらないのは自明の理といえるでしょう。
そのような中で、東大が道路からEVモーターへの直接給電に成功したというニュースが入ってきました。
東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本博志准教授らの研究グループと東洋電機製造、日本精工は、道路に埋め込んだコイルから、走行中のEVの駆動用モーターに直接電力を供給する技術を開発し、さらに実際に送電する実験に成功したのです。
これは、つまり道路を充電ステーションにして、走行中の車に電力を直接供給するようにすることで、SAに充電ステーションを増設しなくても、EVの長距離走行が可能になるというアイデアなのです。
