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電気自動車はハイブリッドカーと変わらないのかも?

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電気自動車は二酸化炭素(CO2)を排出しないのか


「電気自動車は二酸化炭素を排出しない」と思っている人が少なくないでしょう。
すでにトヨタからプリウスのプラグインハイブリッドが発売され、日産からエンジンを発電機としてしか使わないタイプの電気自動車も発売されました。
自動車業界は、ハイブリッドカーが主力だった時代からすでにもっと先に進んでいるのです。
多くの人というよりもほとんどの人は「電気自動車は二酸化炭素を排出しない」と思っています。
しかし、決してそんなことはありません。
充電器の元をたどっていけば地元の電力会社発電所にいくわけで、そこでは石炭やガス、さらには石油が燃やされて発電が行われているのです。
自動車本体でガソリンを燃やすか、発電所まで遡って化石燃料を燃やすかといった、ただそれだけの違いなのです。

 

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プリウスとリーフの燃費の比較


日本の一般家庭の標準的な車の利用を考えて見ます。
平均で、燃費13km/Lの車で年間の走行距離は1万kmということです。
この状況での一次エネルギー使用量は約27GJ。(GJはギガジュールで電力量の単位です)
今現在、プリウスの実燃費はおよそ26km/L程度です。こうなると年間の一次エネルギー使用量は約13.5GJとなるのです。
一般家庭の半額程度で済むということですね。
電気自動車の代表格でもある日産リーフの場合を計算してみました。
リーフの年間の一次エネルギー使用量は13.5GJだったのです。
比較するためにGJという単位を使ってみましたが、まったく同じとなりました。
多くの人は電気だけのリーフの圧勝と思っていたのではないでしょうか。
プリウスとリーフの燃費面での環境負荷は全く同じだったのです。
バッテリーの製造時のエネルギーなども考慮に入れると、プリウスの方がエコと言える可能性すらあるのです。

 

欧州だと事情が違ってくる


同じ比較で、この2台を欧州に持ってくと、事情が全く変わってくるのです。
ドイツだと発電所の燃料の約3割が風力や太陽光発電といった再生可能エネルギーです。
この場合、プリウスは日本同様で車本体でガソリンを燃やすことで走っていますが、リーフの場合は必要エネルギーの3割が再生可能エネルギーで賄われることになるのです。
当然、その分二酸化炭素の排出量も少なくなります。
このことから、欧州ではプラグインハイブリッドや電気自動車が、日本以上の勢いで増加しているのです。

 

まとめ


日本ではまだまだハイブリッドカーが主流ですが、今後は電気自動車の巻き返しがあるのか目が離せないところですね。
また、国や地域によって電気のクリーン度も異なります。
世界は電気自動車、さらには燃料電池自動車に向けて舵を切っていますが、日本も遅かれそういった方向に向けて考えなくてはいけない時期にさしかかっているのかもしれません。

 

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