車は定期的な車検が欠かせません。
もし無車検の状態で公道を走行すると罰せられてしまいます。
そのため、車検の有効期限は常に把握が必要ですが、ディーラーは車検の時期になるとお知らせハガキを送付しています。
車検はディーラー車検と民間車検、ユーザー車検の3種類があります。
この内、ディーラーへ車検を依頼する方法がディーラー車検です。
様々な利点がある反面、欠点もあり、人によって向き・不向きが分かれる車検方法とも言えます。
ディーラー車検一番の利点は検査に対しての信頼性でしょう。
自動車メーカー直営の工場や、ディーラーの提携工場で車検を実施するため、信頼性に関しては民間・ユーザー車検を凌ぎます。
非常に細かく、ていねいに点検整備を行うことから、ディーラー車検は安心感を重視したい方におすすめです。
また、車の品質や安全性を保てることもメリットと言えるでしょう。
ディーラー車検では、消耗品や各種部品の摩耗・消耗頻度も細かくチェックしていきます。
交換時期や摩耗限界がきていない部品も交換を推奨する場合が多く、車検と同時に車をリフレッシュできるのが強みです。
例えばブレーキパッドの場合、まだ溝がある程度残っていても安全に関わるとディーラーが判断すれば交換を勧めます。
部品交換が面倒な方はもちろんのこと、部品などの安全性を保ちたい方にも適しているでしょう。
このように、ディーラー車検の利点は信頼性と品質、そして安全性の3つにあります。
しかし、その一方で欠点も潜んでおり、誰でもおすすめとは一概に言えないのが実情です。
ディーラー車検最大のデメリットは、その費用の高さにあるでしょう。
民間車検やユーザー車検と比較した場合、費用が膨れ上がってしまう点に注意が必要です。
車検費用は法定費用と点検整備費用の2つに分かれますが、業者により変動するものは点検整備費用です。
ユーザー車検を行うと法定費用のみで済むため、費用は3~4万円程度で済んでしまいます。
民間車検の場合でも、点検整備費用は3~5万円が相場のため、10万円以下に収まる場合がほとんどでしょう。
しかし、ディーラー車検は点検整備費用が割高で、車検費用が10万円を超えることも珍しくはありません。
高く付いてしまうため、費用面を気にする方には不向きと言えます。
費用面を重視するなら、民間車検かユーザー車検を検討するべきでしょう。
実際に費用を抑える目的で民間車検などを利用している方も少なくありません。
ただし、信頼性や品質を重視するならディーラー車検をおすすめします。